MITSUBISHI GTO Z16A | 1992/01 – 2000/08
スポーツは、ライバルがいるから、面白い。
三菱 GTO は、個性的な迫力のビッグボディに 3.0L V6 エンジンと最先端のテクノロジーを惜しげもなく搭載したスーパー 4WD スポーツ。
デカイ、重い、曲がらない、など、販売されていた当時は他社フラッグシップ・マシンと比較されて酷評されることが多かったですが、改めていま見てみるとこれだけ個性的なクルマは今の日本車には存在しません。
バブルが生み出した貴重な一台と言えるのではないでしょうか。
俺達の GTO
GTO は、かなりマニアックな(販売台数からしても)部類でした。
理由は、当時はネガティブな部分ばかりが語られる事が多く、特に車重の重さが敬遠されていたように思います。
どちらかというと、スポーツカーというよりも、トヨタ・ソアラと同じように、高速道路を優雅に流す、というラグジュアリーな印象を持っていた人が多かったです。
確かに、日本の峠で振り回すのには厳しい大きさ(当時は車幅 1.8m 以上は稀)と重さ。エンジンパワーは十分でしたが、サーキットでガンガン走るにはそれなりにマシンを仕上げる必要があったと思います。
日常使いでも、やはりボディサイズは大きいですし、後部座席には座れないし、トランク容量も実はかなり少ないです。燃費もそれほど良いわけではないですしね。
でも、そんなことはどうでもいいのです。
オーナーさんが GTO を愛している理由を、今はわかる気がします。
スペックや世間体で車を選ぶのではなく、自分の意志でそのマシンを乗り続ける。
そんな風に思えるクルマは、今の日本車には何台あるのでしょうか?
Mrトヨタ