みんなの心にもっている
2004年5月16日(日) | プリンス・スカイラインミュウジアム | 雨 | 5台6名参加
――スカイライン。日本を代表するスポーツカーのひとつであり、歴代のモデルが築いてきた数々の栄光はスポーツカーフリークのみならず、多くの人々を魅了し続け、今なおその輝きは色あせることはない。そんなスカイラインの“聖地”として親しまれている「プリンス・スカイラインミュージアム」が、今回のツーリング場所でした。
D/DEVIL結成当時には、3台のスカイラインがいましたが(ECR33,BCNR33,HCR32)、現在ではスカイライン自体が少なくなってきています。時代の流れでしょうかね。
一応説明します。「日産スカイラインミュージアム」ではないのは、スカイライン自体が「プリンス」という自動車メーカーが世に送りだしたものですので、その名残でしょう。プリンスは、当時の業界再編成の流れで日産に吸収されてしまったのです。このとき、トヨタにまず声がかかったそうですが、トヨタはこれを断ったそうです。もしトヨタがプリンスを吸収していれば、スカイラインはトヨタから出ていたかもしれませんね。現存しているプリンスのクルマとしては、皇室の「プリンスロイヤル」がありましたが、これも老朽化にともなって役目を終えるそうです。
プリンスR380(1966年製)
当時、日本勢は外車(とくにポルシェ)にメコメコに敗北していました。まだまだ日本の自動車は歴史が浅く、先進国に対抗できるほどの力もなかったんですね。しかし、あえてそれに対抗するために作られたのがこの「プリンスR380」だったそうです。
写真は、66年第三回日本グランプリでポルシェを破って優勝した砂子義一選手の11号車。本物は日産自動車(株)座間事業所に保管&非公開だそうです。今見ても、そのスタイリングはかっこいいですよね。
スカイライン(PGC10 2000GT-R)
「ハコスカ」の通称で親しまれるモデルです。怒濤の50連勝の栄光は今でも伝説として残っています。
スカイライン(KPGC110 GT-R)
通称「ケンメリ」スカイライン。排ガス規制により、たった4ヶ月で生産終了してしまった不遇なモデルです。
スカイライン(BNR32 GT-R) NISMO & N1
限定車。所有している方は、大事にしているのでしょうね。
スカイライン(BNR34 GT-R) Nur Spec
直列6気筒&RBエンジン搭載スカイラインのファイナルモデルとなったR34。そして、正真正銘の最後のモデルがこのNurスペックです。ドイツのニュルブルクリンクからつけられた名前です。
このミュージアムは、やまびこ公園の中にあるんですが、ここはちょっとしたレクリエーションができる場所のようです。諏訪湖を一望できる展望塔もあり、曇りだったのが本当に残念でした。
謎のメニュー「スカイラーメン」を食する勇者はいませんでしたが、まぁ、普通のラーメンなんでしょうね。
プリンス・スカイラインミュージアムには、全国からファンが訪れるそうです。入り口のボードには、来場者の声が多数掲示されています。そのどれもがスカイラインに対しての熱意であふれています。スカイラインというのは、みんなに愛されているんですね。スカイラインファンは当然のこと、スポーツカーファンも楽しめるお勧めのスポットだと思います。