2013年2月10日(日) | 新橋駅 → MEGA WEB | 晴 | 0台3名参加
今月の D/DEVIL の活動は、お台場の MEGA WEB でのイベントでした。
デモランはトヨタの名車、スポーツ 800 (ヨタハチ)、2000GT、ハチロク(AE86)、86 が同時に走るというあまり見られないものでした。
三台が並んでみると、最新の 86 は確かに大きいですね。
2000GT も小型車ではなかったはずなのですが、自動車の進化を見ているようです。
ヨタハチは、当時から 2000GT の弟分ということで小型軽量だったのですが、今時の軽自動車よりもコンパクトですね。
衝突安全などの諸々の問題はあるのでしょうが、これくらいコンパクトでキビキビ走るクルマがあってもいいのではないでしょうか。
自分が考えるスポーツカーの定義というものはいくつかあるのですが、ひとつに、スポーツカーというものは存在そのものが自動車の夢を体現していなければならない、というものがあります。
どんなに自動車に興味がない人に対しても、一見して普通の乗用車とは違う、スポーツカーだと思わせる存在感。
そういうものが必要だと思っています。
そういうクルマはいくつかあるのですが、それは圧倒的なアイデンティティとも言えるのではないでしょうか。
日本の自動車の歴史を振り返ってみると、自動車は工業製品として正常進化してきました。
データに裏付けされた確証からトライ&エラーでネガティブな部分を消していく。
“Japan as Number One” の地位を確立した、正しい進化ともいえるでしょう。
確かに日本車は素晴らしい進化を遂げました。
故障はしないし、細かい部分まで気が使われているし、それでいて価格も抑えられています。
しかし、MEGA WEB に展示してあった 100 万円から 1000 万円の車を一気に乗って (座って) みて、個人的に思ったことは、あまりにどれも同じで、個性がないこと (ここに置いてある自動車だけだという話かもしれないですが)。
どれも「移動する部屋」になっていて、自動車を走らせる歓びがなさそうでした。
スポーツ性というのは、スポーティーなパーツを付ければ OK という単純な話ではないのだと思います。
自動車を所有することは、自分の力で好きな場所へ移動できる自由の翼を持つことです。
それは自己表現であるとも思います。
私は、移動手段として以上の意味を感じているからこそ、自動車を所有し続けているし、あえてスポーツカーに乗り続けています。
自分のセリカも、誕生から 30 年も経てば、懐かしさとともに走っているのかもしれません。
大量生産・大量消費だけではなく、いつまでも愛される自動車を、たくさん作っていってもらいたいと思います。